がんリスク検査詳細

AICS®の特長

  • 1度の採血で、膵臓がんを含む、複数(男性5種、女性6種)のがんを同時に検査できます。
  • 早期のがんにも対応した検査です。

AICS®の検査対象者

AICS®は下記年齢の日本人を対象として開発された検査です。
これらの方以外のAICS値は評価対象外となります。

検査項目 対象となるがん種 対象年齢
男性AICS(5種) 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん 25歳~90歳
前立腺がん 40歳~90歳
女性AICS(6種) 胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん 25歳~90歳
子宮がん・卵巣がん※ 20歳~80歳

※子宮がん・卵巣がんは、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんを対象としています。
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんのいずれかのがんである可能性を評価することはできますが、それぞれのがんの可能性について区別することはできません。

  • 上記の対象年齢以外の方が受診された場合でも検査結果は報告されますが、AICS値やランクは評価対象外となります。
  • 一部のがん種についてのみが対象年齢外になる場合、そのがん種は評価対象外となりますので、ご理解いただいた上でご受診ください。

AILS(エーアイエルエス)®の特長

  • 4年以内に糖尿病を発症するリスクを検査できます。
  • 大切な栄養素である必須・準必須アミノ酸が血液中で低下していないかを評価します。
  • 評価結果に基づいた医師・管理栄養士監修の生活改善情報により、糖尿病などの疾患の発症予防に役立ちます。

AILS(エーアイエルエス)®の検査対象者

AILS(エーアイエルエス)®は20歳~80歳の日本人を対象として開発された検査です。
これらの方以外のAILS値は評価対象外となります。

評価項目 評価内容 対象年齢
AILS(糖尿病リスク) 4年以内に糖尿病を発症するリスク 20歳~80歳
AILS(アミノ酸レベル) 血液中の必須・準必須アミノ酸の低さ 20歳~80歳
  • 上記の対象年齢以外の方が受診された場合でも検査結果は報告されますが、AILS値やランク、検査結果に基づくタイプは評価対象外となります。
  • 糖尿病の方(治療中を含む)のAILS(糖尿病リスク)値やランク、検査結果に基づくタイプについて、結果が出力されますが、いずれも評価対象外となります。

AIRS®検査(AICS®・AILS(エーアイエルエス)®)を受けられない方

なお、以下に該当する方は、検査結果に影響がありますので検査は受けられません。

・妊娠されている方 ・授乳中の方 ・がん患者(治療中を含む)の方 ・先天性代謝異常の方 ・透析患者の方

AICS®の結果に影響を与える可能性がある病気について

現在下記の病気にかかっている方は、AICS値に影響を与える可能性がありますが、検査の対象外とするものではありません。
AICS®を受診することによって、がんを発見できる機会となると同時に、下記の病気による影響で、がんではないのにAICS値が高くなりうることをご理解いただいた上で、ご受診ください。

現在までに各種AICS®の結果に影響を与える可能性が分かっている病気

  • AICS(肺):慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、非結核性抗酸菌症、肺結核、肺気腫、無気肺
  • AICS(前立腺):前立腺肥大、糖尿病
  • AICS(子宮・卵巣):子宮筋腫、子宮内膜症、良性卵巣腫瘍
  • 複数のAICS®:脳梗塞

AILS(糖尿病リスク)値が高値となる病気・所見について

食後高血糖、高血圧、脂質異常症、メタボリックシンドローム、内臓脂肪型肥満、脂肪肝、肝機能異常

受診前の注意点

血液中のアミノ酸バランスに影響を与える可能性がありますので、受診前に下記の注意事項をお守りください。

  • 検査前の飲食について
    検査前8時間以内に、水以外(食事、サプリメント等)は摂らないで、午前中に採血してください。
    なお、検査前日の夕食も肉、魚などの高タンパク質の食事は摂りすぎないようにしてください。
  • 検査前の運動について
    正しい検査結果を得るために、検査当日朝の運動はお控えください。
  • 検査前のお薬の服用について
    薬剤のAICS値、AILS値への影響に関しては分かっておりません。
    検査当日のお薬の服用方法については、事前に主治医または健診施設にご相談の上、その指示に従ってください。

検査結果について

AICS®の検査結果(AICS値とランク)について

AICS値は、それぞれのがんについて、現在がんである可能性を、0.0~10.0の数値で報告します。数値が高いほど、現在がんである可能性が高くなります。現在がんである可能性を判断する目安として、A、B、Cの3つのランクに分類しています。AICS®では、「ランクA」→「ランクB」→「ランクC」の順番で現在がんである可能性が高くなります。

低い ← がんである可能性 → 高い
ランク分類 ランクA ランクB ランクC
AICS値 0.0~4.9 5.0~7.9 8.0~10.0
がんである可能性 ランクAの人
10,000人のうち3人~7人※
ランクBの人
10,000人のうち13人~21人※
ランクCの人
10,000人のうち40人~116人※

※各ランク内において人数の幅があるのは、 AICS®では部位によってがんである可能性が異なるためです。
※一般に、10,000人に約10人が、がんであると言われています。

出典:医療従事者向けアミノインデックス® がんリスクスクリーニング(AICS®)解説書20150803(4)改変

「ランクB」・「ランクC」について

血液中のアミノ酸濃度は様々な原因で変化するため、がん以外の疾患や、個人特有のアミノ酸のパターンにより、がんでなくとも「ランクB」や「ランクC」になる場合があります。

「ランクA」について

AICS®は、がんの有無を直接調べる検査ではありませんので、「ランクA」であっても100%がんではないとは言い切れません。また、同時に受診した他のがん検診の結果と異なる場合があります。

AICS®の検査結果(AICS値とランク)について

AILS(エーアイエルエス)®は、AILS(糖尿病リスク)、AILS(アミノ酸レベル)の2つの評価項目があります。
AILS(糖尿病リスク)値は、4年以内に糖尿病を発症するリスクを0.0~10.0の数値で報告いたします。数値が高いほど、4年以内の発症リスクが高くなります。リスクを判断する目安として、A、B、Cの3つのランクに分類しています。

低い ← 糖尿病を発症するリスク → 高い
ランク分類 ランクA ランクB ランクC
AILS(糖尿病リスク)値 0.0~4.9 5.0~7.9 8.0~10.0
ランクAに対する発症リスク 1.0倍 7.8倍 16.7倍

出典:医療従事者向けアミノインデックス® 生活習慣病リスクスクリーニング(AILS(エーアイエルエス)®)解説書改変
監修 山門 實(三井記念病院 総合健診センター 特任顧問、足利工業大学 看護学部 学部長

AILS(糖尿病リスク)は、4年以内に糖尿病を発症するリスクを評価するもので、生涯にわたってのリスクを予測するものではありません。

ランクについて

「ランクA」であっても4年以内に糖尿病を発症しないとは言い切れません。「ランクB」や「ランクC」になった場合でも、必ずしも4年以内に糖尿病を発症するわけではありません。

AILS(アミノ酸レベル)

AILS(アミノ酸レベル)値は、0.0~100.0の数値で報告いたします。数値が低いほど、血液中のいずれかの必須・準必須アミノ酸の濃度が低いことを意味します。低いことを判断する目安として、「通常」、「低い」の2つに分類しています。人間ドック受診者の17%が「低い」に、83%が「通常」に分類されます。「低い」場合には、たんぱく質栄養不良、貧血、免疫・炎症の指標との関連が報告されています。