地域医療連携をさらに強化!当院MRI・CT装置の共同利用について

  1. 地域医療連携をさらに強化!当院MRI・CT装置の共同利用について

地域医療連携をさらに強化!当院MRI・CT装置の共同利用とは?

日本のCT・MRI保有台数は人口あたりで世界的に見ても突出して多い状況です 。その一方で、それらの機器の多くは総合病院に偏在しており、「総合病院への一極集中」や「地域による医療格差」といった構造的な課題を生み出しています 。

日本には小規模病院や開業医にもCT・MRIが普及しているものの、専門医の不在や複雑な症例への対応能力、救急医療の役割、高機能機器の集中などから、依然として総合病院に検査が集中する傾向にあります。

「専門外の検査は、結局、総合病院に頼らざるを得ない 」

こうした状況は、総合病院での長い検査待ち を引き起こし、患者様の負担を増大させています。

装置が普及しているのにもかかわらず、この過度な検査集中により、常に総合病院のCT・MRIは混雑し、検査待ち時間の長期化や患者アクセスの悪化を招いています。私たち「はごろも会 那覇ゆい病院」は「MRI・CT医療機器共同利用」を推進することで、この集中を解消し、地域全体で機器を効率的に活用することで、患者さんの迅速な診断と早期治療を実現します。

さらに高額な医療機器を複数の医療機関で有効活用することにより、医療費を抑制し、すべての患者様に質の高い診断機会を均等にご提供することを目指しています 。これは、地域全体の医療の質を共に向上させていく、新しい連携のかたちです。

「総合病院への通常紹介」と「共同利用」は、何が違うのか?

     

これまで一般的だった「通常紹介」と、私たちが推進する「共同利用」。その違いは、患者様の流れと、先生方の役割にあります。

地域の医療機関との連携をより一層強化し患者様へ迅速かつ質の高い医療を提供するため、当院ではCT装置に加えMRI装置の共同利用を開始いたしました。この取り組みにより患者様は地域の身近なかかりつけ医を通して高度なMRI・CT検査を受けることが可能となり利便性が向上します。





「那覇ゆい病院は、呼吸器の病院」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん、それは当院の専門分野ですが、CTやMRIといった詳しい検査については、どの診療科の病気にも対応しています。

例えば、いつも通っているクリニックの先生から「一度、頭のMRIを撮ってみましょう」「お腹の状態をCTで詳しく見てみましょう」とすすめられた場合など、先生にご紹介いただければ、当院で検査を受けていただくことが可能です。

「こんな病気の検査でも大丈夫かな?」とご心配なさらず、まずはかかりつけの先生にご相談の上、当院の精密検査をご利用ください。
これからの地域医療では、かかりつけの先生にご紹介いただければ、「専門外だから」と心配することなく、設備を持った病院で最適な検査を受けられるようになる。こうした新しい当たり前を患者様と私たち医療者が一緒に作っていくことが私たちの目標です。

例えば、こんな検査ができます。

  • 整形外科: 骨や関節の疾患、外傷などの検査
  • 耳鼻咽喉科:甲状腺や聴神経の腫瘍、副鼻腔炎などの検査
  • 脳神経外科: 脳や神経の疾患、頭痛、めまいなどの検査
  • 循環器内科: 心臓の疾患、胸の痛みなどの検査
  • 消化器内科: 膵臓や肝臓、胆のうなどの疾患、腹痛、食欲不振などの検査
  • 泌尿器科: 腎臓や尿管、膀胱などの疾患、排尿異常などの検査
  • 婦人科: 子宮や卵巣などの疾患、生理不順などの検査

患者様にとってはこれまで遠方の病院まで行かなければ受けられなかったMRI・CT検査が、那覇ゆい病院近隣のかかりつけの医療機関が窓口となり検査を受けられるようになることで、移動の負担や時間の制約から解放されるというメリットがあります。また、MRI・CT検査は様々な病気の早期発見・診断に役立つため、早期発見・早期治療につながる可能性が高まります。さらに、大規模病院での検査に比べ予約待ちや検査後の結果待ちの時間が短縮され、かかりつけの医療機関からの検査依頼、結果説明により待ち時間のストレスが大きく軽減されます。慣れ親しんだ地域の医療機関で検査説明を受けられることは精神的な安心感につながり特にお子様や高齢者の方にとっては環境の変化によるストレスを軽減できます。遠方の病院へ行く必要がなくなるため交通費や宿泊費などの経済的な負担が軽減され時間の節約にもつながります。
まずは、現在のかかりつけ医に相談し那覇ゆい病院でのMRI検査について検討してみてはいかがでしょうか。

医療機関の皆さま

「より正確な診断のために、自院でもMRIやCT検査を提供したい」
「患者様を総合病院に紹介すると、待ち時間が長く、そのまま戻ってこられないケースがある」

地域医療の最前線でご活躍の先生方の中には、このようなジレンマをお感じの方も多いのではないでしょうか。

高度な医療機器の導入は、多額の初期投資や維持管理費、設置スペースの確保、専門技師の雇用など、多くのハードルが存在します。

その解決策となるのが、当院の「MRI・CT医療機器共同利用」です。高額な医療機器を自院で保有することなく、必要な時に当院の最新鋭の機器と専門スタッフによる質の高い検査を、貴院の患者様にご提供いただけます。

高額なMRI・CT装置の導入コストや維持管理費を抑え、経営効率が向上するというメリットがあります。これにより資金を他の医療サービス拡充や人材育成に有効活用できます。また、患者様を他院へ紹介する手間と時間を省き迅速な検査と診断が可能になり、緊急性の高い患者様にも迅速に対応でき医療の質が向上します。最新鋭のMRI・CT装置を利用することでより専門的な検査・診断が可能となり、医療サービスの質が向上します。さらに医療機器の共同利用を通じて連携医療機関との連携が強化され地域医療ネットワークが構築されます。患者様の紹介や情報共有がスムーズになり、地域全体の医療サービスの質が向上します。患者さまからは、「遠くまで行かずに、近所の病院でMRI検査を受けられて助かりました。」「待ち時間が短くて、検査後の予定も立てやすかったです。」「地域の病院で高度な検査を受けられるのはとても心強いです。」「快適な検査を受けることができました」といったお声をいただいております。


お問い合わせ

MRI・CTの共同利用は、これからの地域医療連携の中核を担う重要な仕組みです。ご興味をお持ちいただけましたら、どうぞお気軽に上記までお問い合わせください。詳しい資料のご送付や、ご訪問してのご説明も承ります。