スポーツ呼吸外来

  1. スポーツ呼吸外来

 スポーツ呼吸外来

スポーツ呼吸外来はスポーツ活動中、活動後に生じる呼吸器症状を診療する外来です。
運動中、または運動後に「ヒュー」、「ゼーゼー」と音がする、息が苦しい、息が吸えない、などで
パフォーマンスを発揮できない方は意外と多く、適切な治療が受けられない場合も少なくありません。
当院では呼吸器の問題に悩まされているアスリートに適切な医療を提供いたします。

この外来では主に以下の疾患を対象としています。

  • 気管支喘息
  • 運動誘発性気管支攣縮
  • 運動誘発性喉頭閉塞症


呼吸器疾患以外の原因が判明した場合は、専門科に紹介いたします。

気管支喘息

学生の部活からトップアスリートまでどのレベルでも気管支喘息は起こる可能性があり、
アスリートの10%以上に合併するとも報告されています。

気管支喘息の症状は咳、胸が詰まる感じ、呼吸の際に「ヒューヒュー」
「ゼーゼー」と音がするなどです。     
時に、「運動誘発性喘息」と表現されますが、気管支喘息を持つ方は
運動時以外でも何らかの症状を伴っていることが多く、
自身でも気がついていないことも多いです。
適切な治療でパフォーマンスを大きく向上させることが期待できます。

運動誘発性気管支攣縮 (Exercise-induced bronchospasm: EIB)

日常生活や運動中には全く症状はないものの、
運動後に呼吸すると「ゼーゼー」と音が出てくる病態です。息苦しさを感じることもあります。
特に冬場に起こることが多く、気管支喘息を合併することもあります。
この病態も「運動誘発性喘息」と診断されていることがあり、混乱の一因となっています。

運動誘発性喉頭閉塞症 (Exercise-induced laryngeal obstruction: EILO)

運動誘発性喉頭閉塞症は運動が激しくなると急に息が吸えなくなる、
息を吸う時に音が出る等の症状が出現し息苦しくなる病態です。
日常生活では全く症状はなく、休むとすぐに良くなりますが、
同じような運動でぶり返します。
主に中高生に多く、コロナ等の感染をきっかけに起こることもあります。
あまり知られていない病態であり、適切な診断を受けることが難しいです。気管支喘息を合併していることもあります。

CLE test (Continuous laryngoscopy during exercise test)

EILOの確定診断のために行います。内視鏡をセットした状態で運動負荷を
かけていき、喉頭部の動きを観察します。
内視鏡は頭部にヘルメットを固定して行う場合もあります。
確定診断後は、呼吸リハビリテーションを中心に治療を行います。

 診療について


診療開始日:2025年11月10日より

外来日:毎週月曜日(祝祭日を除く)17時 完全予約制 

費用:保険診療の範囲で行います

〈その他〉
・運動負荷を行う場合があるので、動きやすい服装、着替えを準備した上でご来院ください。
・可能であれば、症状出現時の動画撮影をお願いします。診断にとても役立ちます。

・受診の際には、以下の問診票の記入をお願いします。